2014年インターハイ南関東


第2回戦  対 明成(宮城) 報徳 74-87 明成

8月3日(日)船橋市総合運動公園体育館

・第2戦は、昨年のウインターカップ2度目の優勝、2010年インターハイ準優勝など輝かしい戦績を遺す明成(宮城)でした。
 今年のチームもU‐18・17日本代表選手3人を擁するスーパーチームです。
・第1Pから報徳ディフェンスのはるか頭上を越える明成の199㎝センタープレーヤーへのパスを連続して決める明成が着実に得点を
 重ねました。一方、報徳もミドルや3Pシュートで応戦しましたが、明成の変化を付けたディフェンスにリズムを崩されて徐々に
 差を広げられ、30-53とリードを付けられ前半を終えました。
・後半入り後も、高さを活かしたゴール下での得点やリバウンドでも報徳が劣勢で28点差まで広がりました。しかし、報徳ディフェンスを
 変更、強力なプレスを利かせたマッチアップゾーンから明成のリズムを崩し、3Pやゴール下でも競い合い、その差を広げさせることなく
 凌ぎました。
・第4Pで報徳はダブルチームを仕掛けて連続スティールし、広いエリアからの3Pも連続して決まり、追い上げを図り、徐々に差を
 詰めましたが、追い付くまでには至らず敗れました。
・明成は2名のU‐17日本代表選手が計48点(30・18)、U‐18日本代表選手が22得点と大半で、高さに勝り洗練され優れた
 能力を持った選手の安定的なプレイが光りました。
・報徳も前半の大幅ビハインドに挫けることなく、強い気持を維持して後半盛り返したことは評価でき、「記録では13点差の試合ながら、
 記憶に残る試合」との父兄の言葉がこの試合内容を象徴していたように思いました。
・全国の舞台で得た教訓を、今後のレベルアップに繋げてくれることを期待しています。

   報徳 74(15-28 15-25 17-16 27-18)87 明成

JBA(日本バスケットボール協会)のHPから<原文のまま>
 兵庫県2位の報徳学院は、昨年のウインターカップの覇者、宮城・明成と対戦し、【74-87】で敗れはしたものの、最後まで自分たちのバスケットを貫いていました。田中 敬コーチは「いつも通りにやろうと選手たちと話していました。私自身、彼らは力のある子たちだと思っていますし、逆に(相手が明成だということで)構えてしまったらよくない。いつも通りのプレイをして、ダメだったら考えようというスタンスで試合に臨みました」と言います。特別なことをしていたわけではありません。マンツーマンディフェンスをベースにして、トランジションの早いバスケットを展開していくだけ。それでも自分たちのやるべきことをしっかりとやれば、県2位のチームが全国トップクラスのチームとも互角に戦えるのです。
 ただ、田中コーチも認めるとおり明成は「一つ一つのプレイが洗練されていて、精度が高い」。これが勝敗を分けたところかもしれません。
だからこそ、今後の課題として「やっぱりファンダメンタルに戻るんです。パスをしっかり出すとか、シュートをきっちり決めるといったファンダメンタルが、全国の上位陣を倒すためには必要になっています。またデイフェンスではもっとアグレッシブに、タイトに守れないと、ちょっとでも隙を見せるとシュートを打ってきますから」と言います。加えて、県内ではあまり見かけないサイズの違いを、どう埋めていくのかも考えなければいけません。そう考えると課題は山積みですが、だからこそ上を目指せる楽しみも生まれてくるのです。


8月2日(土) 第1回戦会場の船橋アリーナ付近風景

第1回戦  対 福島東稜(福島) 報徳 102-81 福島東稜

・初の全国大会初戦の相手は、報徳同様に全国大会初出場の福島東稜でした。
・能代工業、明成ほか伝統的な強さを持つ東北地区でベスト8入りを果たし、勢いのある若いチームでした。
・報徳が序盤から速い展開からリズムをつくり、3Pやミドルからのシュートも決まり、10点前後の差を保ったまま推移しました。
・ディフェンスでも報徳がプレスを利かせて福島東稜にプレッシャーをかけ、主導権を握ったまま、52-40の報徳がリードして前半を
 終了しました。
・後半も報徳が同様展開に持込み、強力なディフェンスで終始主導権を握ったままスチールをまじえリズムの良い攻めで得点を重ね、
 福島東稜の3Pを単発で凌ぎ、反撃を許すことなく全国大会初勝利しました。

  報徳 102(26-19 26-21 29-23 21-18)81 福島東稜